近年、エンジニアを目指す女性が増えています。一方で「未経験でも本当にエンジニアになれるの?」「女性がエンジニアとして働くのは難しくないの?」といった疑問が浮かびがちです。
今回は、未経験の女性でもエンジニアを目指せる理由や、女性エンジニアになることのメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。
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未経験の女性でもエンジニアを目指せる理由
かつて、「エンジニア」という職業は専門的な知識や経験が必須とされていました。しかし、近年エンジニアを取り巻く状況は大きく変わってきているため、未経験の女性でもエンジニアを目指すことができます。具体的な理由は下記の通りです。
未経験可の求人が増えている
IT業界の急速な発展にともない、エンジニアの需要が供給を上回る状況が続いています。経済産業省の「IT人材需給に関する調査」における試算によれば、2025年には約43万人、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足するとのことです。
こうした背景から、未経験の人材であっても採用して育てようと考える企業は増加傾向にあり、実際に、dodaでは未経験エンジニアの求人が8,000件近く掲載されています。
また、昨今では国の教育訓練給付制度を利用し、プログラミングスクールと提携して人材育成を行う会社も増えています。そのため、未経験であっても基礎から知識を学んだのちに、エンジニアとしてのキャリアをスタートさせることは十分に可能です。短期間で集中的にスキルを習得し、そのまま就職につながるケースも少なくありません。
出典:経済産業省「- IT 人材需給に関する調査 -調査報告書」
女性のエンジニアが増えてきている
従来、エンジニアは男性が多い職業とされてきましたが、近年では女性エンジニアの数が着実に増加しています。情報サービス産業協会の調査によれば、2022年時点でのITエンジニアの女性比率は23.2%です。2016年には13%前後だったことを踏まえると、6年間で10%以上増加していることがわかります。
女性のエンジニアが増えつつある要因は、企業側の意識改革や働き方改革の推進です。これによって多様性(ダイバーシティ)の重要性が認識され、性別に関わらず能力や適性を重視する採用が多くみられるようになりました。今後もこの流れは続くと考えられるため、女性エンジニアが活躍できる場はますます増えていくことが予想されます。
出典:一般社団法人情報サービス産業協会「2022年版 情報サービス産業 基本統計調査」
女性がエンジニアになるメリット
エンジニアという職業には、女性にとって魅力的なメリットがたくさんあります。ここでは、主な利点を3つ取り上げてみました。
在宅勤務やテレワークがしやすい
エンジニアはパソコンさえあれば場所を選ばずに仕事ができるため、在宅勤務やテレワークを実現できることが多いです。
このような柔軟な働き方ができると、育児・家事と仕事のバランスが取りやすくなります。加えて、出勤が必須の場合、子育て中の女性は長期間キャリアを中断しなければなりませんが、自宅で仕事をすることができれば、早期に社会復帰することも可能です。
また、通勤時間を削減できることから、自分の時間をより多く確保することもできます。
手に職をつけることができる
エンジニアとしてのスキルはまさに「手に職」であり、一度身に付けると生涯にわたって活かすことができます。特にプログラミングスキルは、IT業界をはじめ、食品業界や医療業界など、さまざまな業界で求められる汎用的な技術です。そのため、キャリアチェンジをする場合であっても、エンジニアとしての経験やスキルは大きな武器となります。
また、実力が一定以上あればフリーランスとして働くことも十分に可能です。個人事業主となれば、働く場所も時間も拘束されません。子育てや介護などのライフステージの変化に合わせて、柔軟に働き方を変えられるのは大きなメリットといえます。
ただし、フリーランスとして働くためには、エンジニアの業務を理解したり、スキルを身に付けたりするために最低3年以上の実務経験が必須です。また、プログラミングスキルだけでなく、自分で案件を獲得する営業力や、案件を管理するマネジメント能力も必要になります。
フリーランスエンジニアを目指す場合は、在職中からこれらのスキル習得を意識すると良いでしょう。
他の業種に比べて年収が高い
IT業界は他の業種と比較して、比較的年収が高いことでも知られています。特にエンジニアは、スキルと経験に応じて年収が上がっていく傾向があります。下記は年齢別の全職種平均年収とシステムエンジニアの平均年収です。
年齢 | 全職種平均年収 | システムエンジニア年収 |
20歳~24歳 | 273万円 | 373万円 |
25歳~29歳 | 389万円 | 512万円 |
30歳~34歳 | 425万円 | 628万円 |
35歳~39歳 | 462万円 | 747万円 |
40歳~44歳 | 491万円 | 699万円 |
45歳~49歳 | 521万円 | 784万円 |
50歳~54歳 | 537万円 | 793万円 |
55歳~59歳 | 546万円 | 848万円 |
出典:
職業情報提供サイトjobtag「システムエンジニア(基盤システム)」
出典:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査結果」
たとえ未経験からエンジニアとしてのキャリアをスタートしても、着実にスキルアップを重ねれば、年収を上げることは可能です。また、前述のように在宅勤務やフリーランスとしての働き方も選択できるため、自分のライフスタイルに合わせて収入を調整することもできます。
女性がエンジニアになるデメリットはある?
エンジニアという職業には多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。特に女性エンジニアとして働くうえで、下記の2点は考慮すべき課題といえるため、必ず目を通しましょう。
女性の同僚が少ない可能性がある
IT業界における女性エンジニアの割合は増加傾向にあると伝えましたが、依然として男性が多数を占めているのが現状です。職場環境によっては女性の同僚が少ない、もしくはまったくいない場合があるため、入社前にエンジニア職における男女比を確認しておきましょう。男性の多さが気になる場合は、テレワークができるかどうかも質問しておくと安心です。
また、男性が多い職場では、産休や育休などの制度が整っていないことも考えられるため、福利厚生についても入念にチェックする必要があります。
納期前などは長時間労働が必要になることもある
エンジニアの仕事は、プロジェクトの進行状況や納期によっては長時間労働を強いられることがあります。特にシステム開発の場合、リリース直前やトラブル発生時には、深夜まで作業が続くことも少なくありません。
もちろん、こうした問題は決して女性だけに限られないものの、特に結婚や出産を機にワークライフバランスを重視したい方には大きなデメリットとして捉えられがちです。
このような負担を少しでも軽減するためにも、在宅勤務やフレックスタイム制など多様な働き方を認めている企業を選びましょう。
女性が未経験からエンジニアを目指す方法
これまでに述べたように未経験OKの求人が増えているものの、基礎知識やポートフォリオが求められるケースが多く、完全な初心者だと転職が難しいのが現実です。そのため、エンジニアとして活躍するには基本的な知識を身につけたうえで、実績を作ることが欠かせません。
エンジニアとしての就活を始める前に、最低でも1つはオリジナルのアプリやWebサイトなどを作成しましょう。
このような経験は、実績や実力のアピールだけでなく、エンジニアになるための熱意を伝える材料にもなります。
未経験の方がエンジニアを目指す方法については、こちら記事で詳しく解説しているので、よければあわせて参考にしてください。
関連記事:未経験からシステムエンジニアになるには?必要な資格や学習方法を紹介
まとめ
企業の採用姿勢の変化により、未経験の女性でもエンジニアになれるチャンスは広がっています。しかし、その一方で未経験からエンジニアを目指す場合には必要最低限の知識や実績を前もって身に付けておくことが欠かせません。
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