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CSSフレームワークとは?メリット・デメリットとおすすめ5選を紹介 - 忍者CODEマガジン

CSSフレームワークとは?メリット・デメリットとおすすめ5選を紹介

基礎知識

Web(ウェブ)サイトを作るにあたり、「思ったよりコーディングに時間がかかってしまった」「デザインがいまひとつ微妙かもしれない」と感じたことはありませんか?デザインの統一感を保ちながら、作業の効率化を図るには、CSSフレームワークの活用がおすすめです。フレームワークを利用すればWebサイト制作の時間を短縮させつつ、初心者でも高品質なサイトを作成できます。

今回は、効率的に開発を進めるためのCSSフレームワークについて、利用するメリットとデメリットからおすすめのフレームワークまで、詳しく解説します。

CSSフレームワークとは

まずは、スタイルシート言語であるCSSとそのフレームワークについて解説します。

そもそもCSSとは

CSS(Cascading Style Sheets)は、Webサイトのデザインやレイアウトを指定するために使われる言語です。例えば、フォントの大きさや色、ページのレイアウト、マージンやパディングなどをCSSで指定することで、HTMLだけでは実現できないデザインを表現します。

CSSには“スタイルの継承”機能があります。HTMLではタグを入れ子構造で記述し、外側のタグを親要素、内側のタグを子要素と呼びます。CSSを使えば親要素に適用されたスタイルが子要素にも引き継がれるため、同じスタイルを何度も定義せずに済み、コードを簡潔に保つことが可能です。

また、1つのスタイル定義で複数の属性をまとめて指定できるため、より効率的にデザインを設定できるメリットもあります。

フレームワークとは

フレームワークとは、Webサイトやアプリケーションを作成する際に再利用可能なコードやパーツをまとめたものです。フレームワークを活用することで、開発者は1からすべてをつくる必要がなくなるため、共通の機能やデザインを素早く実装できます。

CSSフレームワークは、特にWebサイト制作において便利なツールです。事前に用意されたレイアウト・ボタン・フォームなどのデザインパーツを使うことで、コーディングの手間を省き、短時間で魅力的なデザインを実現します。Web制作を効率良く進めたい初心者にとっては大変役立つでしょう。

CSSフレームワークを活用するメリット

ここでは、CSSフレームワークを活用するメリットを3つ紹介します。

デザインに統一感を出せる

CSSフレームワークでは、デザインやレイアウトに関するルールがあらかじめ整備されています。このルールに基づいてコードを記述することで、Webサイト全体に統一感のあるデザインを簡単に実現できます。

個々の要素に対して細かなデザイン調整を行わずに済むため、作業の効率化にもつながります。

レスポンシブデザインに対応できる

レスポンシブデザインとは、異なるデバイスや画面サイズ(スマートフォン・タブレット・PCなど)に対応するようWebサイトを構築するデザイン手法のひとつです。近年ではほとんどのCSSフレームワークがレスポンシブデザインに対応しており、デバイスごとの表示を自動的に調整します。

通常、レスポンシブデザインに対応するには、デバイスの画面サイズに応じて調整する機能を持つ「メディアクエリ」というCSSの機能を使うのが一般的です。

しかし、CSSフレームワークを使うことで、手動でメディアクエリを設定する手間が減り、初心者でも簡単に多様なデバイスに向けたサイトを構築できます。

メンテナンスがしやすくなる

CSSフレームワークには、メンテナンス性を高める設計手法が導入されています。コードが整理され、可読性の高い構造になっているため、複数の開発者が関与するプロジェクトでも統一されたコードを維持しやすいのです。

例えば、CSSのコード修正や機能を追加する際も、どこを変更すれば良いかがすぐにわかるため、メンテナンス作業が効率的です。

CSSフレームワークを活用した場合のデメリット

CSSフレームワークを使うことで効率的に開発が進められる反面、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、CSSフレームワークを利用する際のデメリットについて解説します。

同じようなデザインになりやすい

CSSフレームワークには、あらかじめボタンやレイアウトなどのUIパーツが用意されています。そのため、フレームワークを使用することで制作時間を短縮できる一方、同じフレームワークを使用している他のサイトと似通ったデザインになりかねません。

独自性を出したい場合には、フレームワークのカスタマイズが必要です。

バージョンが更新されない可能性がある

CSSフレームワークの多くはオープンソース(※1)で開発されており、コミュニティによってメンテナンスされています。そのため、フレームワークのバージョンが途中で更新されなくなる場合があります。長期的に使用する際には、メンテナンス状況や更新頻度を確認しておくことが大切です。

※1:ソースコードが公開されており、誰でも自由に使用、改変、再配布できるソフトウェアのこと

読み込みが遅くなる場合がある

多機能なCSSフレームワークは、ファイルサイズが大きくなる傾向があります。ファイルサイズの増加は、Webサイトの読み込み速度に影響を与えるため、パフォーマンスに注意し、必要な部分だけを利用する工夫が求められます。

おすすめのCSSフレームワーク5選

ここでは、初心者にも使いやすい、おすすめのCSSフレームワークを5つ紹介します。

Bootstrap

Bootstrapは、X(旧Twitter)社によって開発された非常に人気の高いフレームワークです。多くのWeb制作プロジェクトで使用されており、シェア率も非常に高いため、フレームワークを利用する際の資料や情報が豊富にあります。

ボタンやフォームなどの基本的なコンポーネント(Webサイトを構成する要素)がテンプレートとして用意されているため、コーディングの手間を大幅に軽減できます。

Tailwind CSS

Tailwind CSSは、“ユーティリティーファースト”というコンセプトを持つ、新しいタイプのCSSフレームワークです。

従来のCSSフレームワークでは、特定のデザインテンプレートを使用することが一般的でした。しかし、Tailwind CSSでは、あらかじめ用意された汎用的なクラス(※2)を使って、HTMLのクラス名を変更するだけでスタイルを適用できます。

Tailwind CSSの大きな利点は、高い柔軟性にあります。個々の要素に対して細かな調整が簡単にできるため、デザインの自由度が高くなるのがメリットです。また、Web制作にかかる時間を大幅に短縮できることも魅力のひとつです。

※2:HTMLタグの中に設定できる属性のひとつ

Semantic-UI

Semantic-UIは、洗練されたWebサイトを効率的に作るために設計されたフレームワークです。大きな特徴として、簡素化されたデバッグ機能(プログラムやシステムのバグを検出して修正する機能)があり、開発中に発生する問題を迅速に解決できます。

また、3000以上のテーマや50を超えるUIコンポーネントが用意されており、さまざまなデザインに対応可能です。そのため、初心者でも短時間で高品質なWebデザインを実装できます。

Bulma

Bulmaは、Jeremy Thomas氏が開発した、モバイルに特化したCSSフレームワークです。レスポンシブデザインを簡単に実現でき、カスタマイズしなくてもデザイン性の高いWebサイトを制作できるのが特徴です。

Materialize

Materializeは、Googleが提唱するマテリアルデザインに基づいたCSSフレームワークです。マテリアルデザインとは、現実世界の法則に基づき、平面的なデザインに立体感や動きを加えたデザインのことを指します。

このフレームワークを活用すれば、ユーザーが直感的に操作できるようなデザインに仕上げることが可能です。Bootstrapに似た構造を持ち、比較的簡単に移行できる点も魅力のひとつです。

まとめ

CSSフレームワークは、Web制作の効率化において非常に有用なツールです。積極的に活用することで、初心者でも短時間で高品質なWebサイトを作成できます。今回紹介したフレームワークを元に、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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