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CSSでできることとは?重要性や職種例も解説 - 忍者CODEマガジン

CSSでできることとは?重要性や職種例も解説

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CSSはWeb(ウェブ)デザインにおいて欠かせない技術であり、Webページの見た目やレイアウトを自在にコントロールすることができます。初心者でも理解しやすい簡単な仕組みから、より高度なデザインまで幅広く対応できるのが魅力です。今回は、CSSでできることや、その具体的な活用例について詳しく解説します。

CSSでできること

CSS (Cascading Style Sheets) は、Webサイトのデザインをコントロールするための言語です。HTMLで作成されたWebページの見た目を調整し、デザイン性を高めることができます。ここでは、CSSで実現できる主要な機能について具体的に解説します。

Webサイトの装飾

CSSを使うことで、Webサイトの見た目を大幅にカスタマイズできます。視覚的な情報を強調することで、ユーザーの理解を促すことが可能です。

下記は、代表的なCSSの装飾機能です。

・文字の色の指定:重要な情報の文字を赤くして強調したり、全体のトーンに合わせたカラーリングを施したりできます。
・フォントの指定:好きなフォントスタイルを選び、サイト全体に統一感を与えることができます。
・太字の指定:文字を太字に変更し、強調できます。
・背景色の指定:ページの背景に色や画像を設定することで、雰囲気を作り出すことができます。

Webサイトのレイアウトの変更

CSSを利用して、Webサイトのレイアウトを細かく調整できます。例えば、余白の微調整を行って要素の配置を最適化したり、コンテンツを整然と並べたりすることが可能です。

例えば、フレックスボックスとグリッドレイアウトという機能を使うことで、より柔軟でレスポンシブなデザインが実現できます。フレックスボックスは、横並びのレイアウトを作成する機能で、グリッドレイアウトでは格子状のレイアウトを構築可能です。

アニメーションの作成

CSSを使って、Webサイトに簡単なアニメーションを追加することも可能です。例えば、ボタンをクリックした際の変化や、要素がフェードイン・フェードアウトするような効果を簡単に実現できます。

具体的には、「transition」や「animation」などのプロパティを使用して、アニメーションを作成します。

transitionは、特定のユーザー行動をきっかけとして要素に変化を与えられる機能です。例えば、ユーザーがカーソルをボタン上に乗せた場合に、色が変わるような動作を設定できます。一方のanimationは複雑な動きを持続的に再生するために使用されます。例をあげると、ユーザーがページを開いた際に、導入アニメーションを繰り返し再生するといった動作が可能です。

本格的なアニメーションを実装したい場合は、JavaScriptの知識も必要になりますが、CSSだけでも簡単な動きを追加することは可能です。

共通パーツの作成

CSSを使うことで、Webサイト全体に共通するパーツを作成できます。例えば、ヘッダーやフッターといった部分を全ページにわたって統一させ、サイト全体に一貫性をもたせることが可能です。

なお、ヘッダーとフッターは、Webページや文書の構造において、特定の箇所に配置される共通の部分を指します。それぞれの定義は下記の通りです。

・ヘッダー (Header): Webページや文書の最上部の部分に位置するセクション
・フッター (Footer):Webページや文書の最下部に位置するセクション

このような共通パーツを作成することで、ユーザーがどのページにいても一貫したデザインと操作性を与えることができます。

CSSでできないこと

CSSはWebサイトのデザインをコントロールするためのツールですが、CSS単体ではWebサイト全体を作成できません。例えば、CSSだけではコンテンツの構造や機能的な動作を実現することは不可能です。

HTMLがサイトの骨組みを形成し、JavaScriptがサイトに動きを加えるため、これらとの組み合わせが必要となります。

また、ブラウザによって対応しているCSSのプロパティが異なるため、一部のブラウザでは意図したデザインが反映されない場合があります。したがって、ブラウザ間の互換性を考慮しながらCSSを使用することが重要です。

CSSを習得するメリット

ここでは、CSSを習得することで得られる具体的なメリットについて詳しくみていきましょう。

HTMLを簡略化できる

CSSを活用することで、HTMLの記述を簡略化できます。例えば、装飾部分やデザインに関する設定をCSSで一括して管理することで、HTMLではコンテンツの構造に集中できるようになります。

これにより、ソースコードの行数が減り、結果としてWebページが軽量化されます。軽量化されたページは読み込み速度が速くなり、SEO(検索エンジンの検索結果に上位表示させること)にも好影響を与えます。

メンテナンス性が向上する

CSSを使うことで、Webページ全体のデザイン変更が容易になります。例えば、サイト全体のデザインを変更する場合、CSSファイルを一度編集するだけで、複数ページにわたって変更を反映させることができます。

これにより、ページごとに個別の修正を行う必要がなくなり、メンテナンスにかかる時間と労力が大幅に削減されます。

メディアに応じてスタイルを指定できる

CSSでは、異なるデバイスや画面サイズに応じたスタイル設定を行うことができます。これをレスポンシブデザインと呼びます。

例えば、PCで表示する場合とスマートフォンで表示する場合とでは、画面のサイズやユーザーの操作方法が異なります。CSSを使用することで、これらの違いに対応したレイアウトやデザインを柔軟に設定でき、どのデバイスからアクセスしても快適な表示が可能です。この機能により、ユーザー体験が改善され、結果としてSEO(検索エンジンに正しく評価されるため、Webページを最適化すること)対策にもつながります。

CSSのスキルが活かせる職種

CSSのスキルは、単体では仕事として活かしにくいですが、HTMLやJavaScriptなどの他のWeb技術や、PhotoshopやIllustratorといったデザインツールを組み合わせて習得することで、さまざまな職種に応用できます。

CSSが必要な職種について、詳しくみていきましょう。

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトの見た目をデザインする職種です。色やレイアウト、フォントの選定など、ユーザーが実際に目にする部分のデザインを担当します。平均年収は約509.3万円で、経験やスキルに応じて年収が変動します。

CSSの知識があれば、デザインをコーディングに反映させることが可能になり、エンジニアとの連携もスムーズに行えます。また、PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールのスキルも求められます。

Webデザイナーに向いている人の例としては、視覚的なセンスがある人や、ユーザーの目を引くデザインを作ることに興味がある人などです。

Webディレクター

Webディレクターは、Webサイト構築において全体を指揮する役割を担います。要件定義、進捗管理、品質管理など、プロジェクトの進行に関わる幅広い業務を担当します。

平均年収は約551.4万円で、マネジメントスキルがあれば高収入を狙うことも可能です。デザイナーやエンジニアを束ねるため、CSSを含むWeb技術の知識も役立ちます。

プロジェクト全体を俯瞰しスムーズな進行を支えられるような、リーダーシップとコミュニケーション能力をもつ方は、Webディレクターに向いているといえます。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、Webデザイナーが作成したデザインを基に、ユーザーが実際に操作する画面を開発する職種です。また、バックエンドと呼ばれるサーバー側の処理と連携する部分も担当することが多く、見た目だけでなく機能的な部分の実装も求められます。

年収は約557.6万円が目安となっており、技術の深さや経験によって年収が変動します。

フロントエンドエンジニアに向いていると考えられるのは、HTML、CSS、JavaScriptといったWeb技術に加え、サーバー側の処理やAPI連携に興味がある方です。フロントエンドエンジニアは、ユーザーの体験を直接左右するため、UI/UXの理解も重要です。

なお、UIとは、ユーザーとシステムの接点となる画面やボタン、メニューなど、ユーザーが直接操作する部分を意味します。また、UXは、ユーザーがサービスや製品を利用するなかで感じる「体験」のことです。使いやすさ、快適さ、満足感など、総合的な利用体験を指します。

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まとめ

CSSはWebデザインにおいて重要な役割を果たし、ページの見た目やレイアウト、アニメーション、共通パーツの作成まで幅広く対応できます。さらに、CSSを習得することでHTMLが簡略化され、メンテナンス性や表示速度の改善にもつながります。Webデザイナーやフロントエンドエンジニアなど、CSSのスキルを活かせる職種も多く、キャリアアップに有効です。効率的に学習を進めたい方は、プログラミングスクールでの学習を検討してみてください。