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「PHPはやめとけ」ってホント?その理由や今後の将来性を徹底解説 - 忍者CODEマガジン

「PHPはやめとけ」ってホント?その理由や今後の将来性を徹底解説

口コミ・評判

「PHPはやめとけ」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。PHPは多くのWeb(ウェブ)開発で使用されていますが、過去には性能やセキュリティ面での課題が指摘され、「時代遅れ」とまでいわれることがありました。しかし、最新バージョンでは大幅な改善が進んでおり、その評価は変わりつつあります。今回は、PHPが「やめとけ」と言われた背景とその真相、そして現在の状況について詳しく解説します。

PHPはやめとけ、時代遅れと言われる理由

ここでは、PHPが「やめとけ」と言われていた理由と、現在の状況について詳しく解説します。

理由1.過去に処理速度が遅かった

PHPはインタプリタ型言語で、かつてはコンパイラ型言語に比べて処理速度が遅いとされていました。

インタプリタ言語とは、プログラムを一行ずつその場で翻訳して実行する方法です。インタプリタというプログラムが、コードを一行読んで翻訳し、それをすぐにコンピュータに伝えて動かします。

コンパイラ言語とは、プログラム全体をコンピュータが理解できる「機械語」(0と1)に一度に変換してから実行する仕組みの言語です

インタプリタ型言語は、コードを1行ずつ解釈して実行するため、特に初期のPHPはパフォーマンスに難がありました。また、PHPは書き方に柔軟性がありすぎるため、エンジニアのスキルによって処理速度に大きな差が出ていたのです。

しかし、PHP7.0が2015年にリリースされてから、パフォーマンスは劇的に向上しました。公式カンファレンスでも発表された通り、PHP7は従来のPHP5と比較して、処理速度が2倍以上向上しました。現在では、適切なコーディングを行えば十分なパフォーマンスを発揮する言語となっています。

理由2.過去にセキュリティが甘かった

過去にPHPはセキュリティが弱いとされていました。特に、PHP5.1から5.2の時代には、IPA(情報処理推進機構)から「セキュアな(安全な)Webアプリ設計にはPHPを使うべきではない」と指摘されるほど、セキュリティ面で問題がありました。

PHPの柔軟性が高すぎるがあまりに、エンジニアのスキル次第でセキュリティの穴が生まれることもありました。

しかし、PHP7以降では、言語自体にセキュリティ強化が施され、現在ではセキュリティ面での懸念はほとんど解消されています。厳格な記述が求められるようになり、かつての脆弱性に対する反省が反映されています。

理由3.独自の実装方法がある

PHPは他の言語と比べて、独特な実装方法が多いことで知られています。

もともとPHPは、プログラミング言語として生まれたのではなく、Webサイトの変化する部分を処理するためのツール群として始まりました。そのため、Web特化型の機能が豊富に取り入れられており、他の言語と異なる書き方が存在しています。

その結果、PHP一本でキャリアを積んだエンジニアが他の言語に移行する際、PHP独特の書き方に慣れすぎていて、他の言語の文法や構造に馴染むのに時間がかかることがあります。しかし、これはどのプログラミング言語にも共通する課題であり、PHP特有の問題とは限りません。

理由4.代替できる言語が登場している

PHPはかつて広く使われていましたが、近年ではRubyやPython、Javaなどの代替言語が登場し、PHPの将来性に疑問が投げかけられるようになりました。

それぞれの言語の特徴としては下記の通りです。

・Ruby
Rubyは、1995年に日本で開発されたプログラミング言語で、シンプルで読みやすいコードを書くことができるのが特徴です。特にWebアプリケーション開発に使われるフレームワーク(プログラムを作るための土台や枠組み)の「Ruby on Rails」が有名で、開発の生産性を高めるために設計されています。開発者にとって直感的で扱いやすい言語です。

・Python
Pythonは、シンプルで読みやすい構文が特徴のプログラミング言語で、初心者にも使いやすいとされています。Web開発、データサイエンス、機械学習、AI、自動化など幅広い分野で利用されています。Pythonはその汎用性と豊富なライブラリで、特に科学技術計算やデータ分析に強い言語です。

・Java
Javaは、1995年に登場したオブジェクト指向プログラミング言語で、特に企業向けの大規模システム開発に多く使われています。「Write Once, Run Anywhere(一度書けばどこでも動く)」という特徴を持ち、一度書いたプログラムが、どんな種類のパソコンや機器でも動きます。

そのため、PCやモバイル、サーバーアプリケーションまで幅広い分野で使われている言語です。安定性とパフォーマンスに優れており、大規模な開発に適しています。

RubyはRuby on Railsというフレームワークの成功により、PythonはAIやデータサイエンス分野での需要により、それぞれ人気が高まっているのが現状です。また、Javaは商業システムでの安定性と速度の面で依然として高い評価を受けています。

これらの言語がPHPの競合となるなか、PHPがライバルに埋もれてしまうのではないかという懸念もあります。しかし、PHPも常に進化しており、今後もWeb開発の分野では重要な選択肢のひとつであり続けるでしょう。

PHPの将来性と需要は?

現在、世界中のWebサイトの約76%がPHPを使用しているといわれています。W³Techsの調査によると、サーバーソフトウェアのひとつであるApacheとPHPが一緒に利用されることが多いことが一因です。また、世界中のWebサイトの約3分の1を占めるWordPressがPHPで構築されていることも、PHPの普及に大きく貢献しています。

出典:W³Techs「ウェブサイト向けサーバーサイドプログラミング言語の使用統計

PHPは動作が簡単で、少ない手間でWebサービスを立ち上げることが可能です。そのため、簡単にWebサービスを作成したいというニーズが存在する限り、PHPの将来性は安泰だと考えられます。今後5~10年程度は、PHPが依然として主流の言語として利用され続けるでしょう。

また、PHPには、CakePHPやLaravelといった優れたフレームワークがすでに存在します。これらのフレームワークは、PHPを使った開発をより効率的にします。

CakePHPは、シンプルでわかりやすい構造をもち、初心者から経験者まで使いやすいフレームワークです。特に、「設定より規約(Convention over Configuration)」という考え方を採用しており、決まったルールに従えば設定をほとんど書かなくて済むため、短期間でプロジェクトを立ち上げるのに適しています。また、セキュリティやデータベースの操作が簡単にできるようなツールが揃っており、少ないコード量で高機能なアプリを作れるのが特徴です。

Laravelは、現在最も人気のあるPHPフレームワークのひとつで、特に開発者が「快適に」コードを書けることを重視しています。洗練された構造と豊富な機能を持ち、Webアプリの開発をシンプルかつ迅速に進められます。例えば、下記のような機能が開発をサポートします。

・認証機能
・ルーティング(※)
・データベース管理 など

また、ドキュメントが充実しているため、学習コストが比較的低いのも魅力です。

これにより、PHPを使った開発環境は充実しており、これからもPHPを活用したプロジェクトが数多く続けられると予想されます。

※ルーティング…Webアプリケーションにおいて、ユーザーがアクセスするURLと、そのURLに対応する処理を結びつける仕組みのこと。具体的には、Webアプリで「/home」というURLにアクセスしたときに、どのページを表示するか、どの処理を実行するかを指定する方法を指す。

将来性の高いPHPエンジニアになるなら「NINJACODE」

PHPエンジニアの需要はこれからも安定的に続くとされています。しかし、より将来性の高いPHPエンジニアを目指すには、単にPHPの知識だけではなく、他のスキルも身に付けることも大切です。他言語の習得や、Web制作全体に関する知識があると、より市場価値が高まり、キャリアの選択肢も広がります。

特に、Web制作の初期段階(上流工程)の理解やデザイン、コーディング、Web制作全体を俯瞰するスキルはキャリアップを図る上で必要不可欠です。幅広いスキルを習得し、将来のキャリアを見据えるなら、ぜひオンラインプログラミングスクールの「NINJACODE」をご検討ください。

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まとめ

PHPは過去に「やめとけ」といわれる理由が多くありましたが、現在ではPHP7以降の改善により、処理速度やセキュリティの問題は解消されつつあります。Webサイトの約76%がPHPを使用しており、その需要は依然として安定しています。将来性の高いPHPエンジニアを目指すのであれば、PHPだけでなく他言語やWeb制作全体の知識も理解できるよう、学習を進めていきましょう。